単語登録のルール 静音と濁音と拗音とか、区別するの?
1. 静音と濁音と拗音とか、区別するの?
Wordでの文章作成やOutlookでのメール作成などで、
時短に使える単語登録ワザ 。
前回までに、こういうお話をしました。
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・パソコンで文章を書いてるとき、
熟語のタイプに大きく時間を取られてる
・まずは、熟語から単語登録を活用すれば、
時短しやすい
・2字熟語は、各漢字の頭文字で単語登録する
・例)「結論」 なら、けつ + ろん→「けろ」という
短縮した読みで「結論」を、単語登録しておく
・この「頭文字ルール」で、単純計算だけど、
大学入試レベルの熟語数をカバーできる
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でも、頭文字ルールで意外となやむのが、
「濁音(が 等)」
「半濁音(ぱ 等)」
「拗音(ゃゅょ)」
「促音(っ)」
です。
これらについてもルール決めが必要です。
たとえば「女性」の一文字目「じょ」の頭文字は、
・そのまま「じょ」とするのか?
・さらにタイプ数削減をねらい拗音はふくめないで
「じ」とする?
・いっそのこと濁音もふくめないで「し」にする?
とかっていう話です。
このルールをちゃんと決めておかないと、
どう短縮した読みで 単語登録したか思い出せなくて、
時短どころか、時間がかかってしまいかねないからです。
特に、これらは組み合わさって登場したりするので。
たとえば
「逆境」…「ぎゃっ」は、濁音+拗音+促音
「直球」…「ちょっ」は、拗音+促音
こんな感じですね。
2. 結論 ルールを決めれば、どちらでもいいけど
これを言ったら身もふたもないというきもしますが、
結論としては、ルールを決めれば、どちらでもいいです。
ただ、おすすめは、
ローマ字入力なら
・濁音→ふくめる
・半濁音→ふくめる
・拗音→ふくめる
・促音→ふくめない
かな入力なら
・濁音→ふくめる
・半濁音→ふくめない
・拗音→ふくめる
・促音→ふくめない
です。
「ふくめる」ものの理由は、基本的には登場頻度です。
3. 拗音や濁音はおおい
ナラコード を開発された奈良總一郎さんによると、
理論的根拠:意外な事実9
日本語の熟語の発音の85%は「きょう」「とう」「さん」等の僅か51種類の音節で占められる。
朝、毎、読、日経各紙の社説、記事、代表的オピニオンリーダー20氏の論文約10万語をコンピューターで分析した結果、最多頻度の音節は「さん」(6.54%)以下「とう」(5.61%)「ぎょう」(4.67%)「こう」(3.27%)「さい」(2.80%)と続き、51種類で85%、88種類で95%を占める。
意外なことに、全音節のうち20.5%は「拗音」であった。
という特徴が、熟語にはあるそうです。
わたしも半年ほど、
日々のメールを読み返して単語登録してますが、
実感に近いです。
やや極端な例かもしれないですが、
濁音、拗音を区別しないでひらがなにすると
上昇、少々、症状、上場、常勝、、、、
この辺全部、「しょうしょう」なんですよね。
これでは、どんな短縮ルールを考えても、
読みの衝突が、避けられません。
濁音、拗音の登場頻度はおおいので
これらも頭文字にふくめるんです。
・上昇→じょうしょう
・少々→しょうしょう
・症状→しょうじょう
・上場→じょうじょう
・常勝→じょうしょう
※下線部分が頭文字です。
上場と常勝だけ、頭文字の読みが「じょ しょ」で衝突してしまってますが、それ以外はうまく区別できてます。
一方で、促音や半濁音は、あんまり登場しません。
なので、頭文字にふくめないでもいいと思います。
ちなみに半濁音ですが、ローマ字入力では、
半濁音と清音のタイプ数に差がないので、(「ぱ」も「は」もタイプ数2)頭文字にふくめるルールにしてます。
でもかな入力では、
「゜」で1タイプふえるので、ふくめてません。
4. 拗音のさらなる効率化
このようにルールをきちんと決めることで、
単語登録の短縮したよみを、さっと思い出せて、
時短につながるのです。
ただ、"全音節のうち20.5%は「拗音」"なのに、
そもそも拗音のタイプ数はおおいんです。
ローマ字入力で「少々」を短縮すると、
しょうしょう→syousyou で、
本来の8タイプが、頭文字ルールでは6タイプ。
削減はされますけど、
もうちょっと楽したいですよね。
この、拗音のさらなる効率化については、次回に。
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