【保存版】時短のための単語登録ワザ。何を、どう短縮して登録するの?
目次
1. 単語登録って
2. 何を登録するの?
3. どう短縮して登録するの?
4. さらなるメリット
5. ルールをきめることが大事
1. 単語登録って
単語登録、便利ですよね。
「よろ」と入力したら「よろしくお願いします」と出力され、
「おは」なら「おはようございます」となる、アレです。
会社や自宅のパソコンで手軽に使えますし、
Wordで文章を作るときや、Outlookでメールを書くときなど、
みなさん使ってると思います。
でも、単語登録を最大限に活用して時短を実現するには、
活用方法をちゃんと整理することが大事です。
ワザが必要です。
当ブログでお話ししてきた内容をまとめてみます。
なお、単語登録の具体的な操作方法は、
インストラクターのネタ帳さんのページ
をご覧ください。
また、私が実施したタイプ数削減測定結果は
こんな感じです。
使用データ | 入力方式 | 省略前タイプ数 | 省略後タイプ数 | タイプ削減数 | タイプ削減率 | 詳細 |
日本国憲法前文 | ローマ字入力 | 1479 | 1284 | 195 | 13% | リンク |
日本国憲法前文 | JISかな入力 | 925 | 751 | 174 | 19% | リンク |
スポーツ庁創設の経緯 | ローマ字入力 | 1862 | 1405 | 457 | 25% | リンク |
スポーツ庁創設の経緯 | JISかな入力 | 1230 | 809 | 421 | 34% | リンク |
2. 何を登録するの?
「おはようございます」みたいなあいさつ?
「よろしくご検討ください」みたいな定型句?
「添付資料」みたいな四字熟語?
私の結論は、以下です。
①漢字の熟語
②カタカナ語
③カタカナ語+漢字の複合語
④定型文
⑤定型句
順にご説明していきます。
①漢字の熟語
日本語の文章中に、熟語はよく出てくるんです。
そして、漢字変換が終わったあとの文字数の割に、
キーボードをたたく回数(タイプ数)はおおいんです。
基本的に、自分が2回(以上)入力した2字熟語(以上)は、
すべて登録しています。
②以降も同様です。
宮沢賢治、坂本龍馬といった固有名詞も含みます。
②カタカナ語
分野にもよりますが、
カタカナ語も日本語の文章中によく登場します。
カタカナでよく登場する
「ー」とかの打ちづらいキーを打たないためにも、
カタカナ語も登録します。
③カタカナ語+漢字の複合語
これも分野にもよりますが、
カタカナ語+漢字の複合語も日本語の文章中によく登場します。
漢字熟語(4字熟語以上)がおおいのと
同じ理由なんですが、
・希望的観測 = 希望的 (な)+ 観測
・発展的解消 = 発展的 (な)+ 解消
・事務効率化 = 事務 (の)+ 効率化
・生産性向上 = 生産性 (の)+ 向上
こんな感じで、
2字熟語 + 3字熟語、または
3字熟語 + 2字熟語 で、
前半が後半を修飾する熟語がよく登場します。
カタカナ語+漢字の複合語、もおなじです。
そして、
前半または後半のどちらかだけカタカナ語だから
カタカナ語+漢字の複合語になっている
というわけです。
男子フィギュア = 男子 (の)+ フィギュア
ツアー代金 = ツアー (の)+ 代金
韓流スター = 韓流 (の)+ スター
こんな感じです。
④定型文
「おはようございます」
「よろしくお願いします」
といった決まり文句ですね。
これももちろん登録します。
⑤定型句
「おはようございます。」
のように一文丸ごと、ではないけど、
「~していただく」
のように、部分的に登場する句です。
これも登録します。
3. どう短縮して登録するの?
なにを、どういう短縮名で登録するのか
このルールが大事です。
整理したルールにそって登録していれば、
何百、何千個の登録も、すぐ思い出せるんです。
逆に、ルールにそってないと、 肝心のときに思い出せなくて、
時短どころか むしろ時間がかかってしまうんです。
以下にまとめます。
短縮ルール
短縮ルール | 「゛」 | 「゜」 | 「ゃゅょ」 | 「っ」 | 「ー」 | 例 | |
2字熟語 | 各漢字の頭文字 | ○ | ○ | y省略 | ○ | × | 「確」「認」→「か」「に」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「目」「的」→「も」「て」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「行」「動」→「こ」「ど」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「安」「全」→「あ」「ぜ」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「憲」「法」→「け」「ぽ」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「達」「成」→「たっ」「せ」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「圧」「迫」→「あっ」「ぱ」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「選」「挙(kyo)」→「せ」「こ(ko)」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「恐(kyo)」「怖」→「こ(ko)」「ふ」 |
3字熟語 | 各漢字の頭文字 | × | × | y省略 | × | × | 「代」「表」「者(sya)」→「た」「ほ」「さ(sa)」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「普」「遍」「的」→「ふ」「へ」「て」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「諸(syo)」「国」「民」→「そ(so)」「こ」「み」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「全」「世」「界」→「せ」「せ」「か」 |
4字熟語 | 各漢字の頭文字 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「日」「本」「国」「民」→「に」「ほ」「こ」「み」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「国」「際」「社」「会」→「こ」「さ」「さ」「か」 |
5字熟語 | 2字熟語の1文字目+3字熟語の1、3文字目 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「希望的」「観測」 → 「きぼて」「かそ」→「きてか」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「生産性」「向上」 → 「せさせ」「こじょ」→「せせこ」 |
6字熟語 | 頭文字を3文字分とりだす | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「休(kyu)日」「出(syu)勤」「申請」→「く(ku)」「す(su)」「し」 |
固有名詞 | 対応する字数の熟語とおなじルール | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「宮」「沢」「賢」「治」→「み」「さ」「け」「し」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「坂」「本」「龍」「馬」→「さ」「も」「ろ」「ま」 |
カタカナ語 | 「アクセント」で2つに区切り、それぞれの頭文字を使う | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「リサイクル」→「リ」「サイクル」→「りさ」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「スポーツ」→「ス」「ポーツ」→「すほ」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「パラリンピック」→「パラリン」「ピック」→「はひ」 |
カタカナ語+漢字 | カタカナ語と漢字熟語のルールを組み和合わせる | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「ツアー」「代金」→「つあ」「たき」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「韓流」「スター」→「はる」「すた」 |
定型文 | 先頭2文字+語尾変化 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「よろしくお願いします」→「よろし」 |
定型文 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「よろしくお願いいたします」→「よろい」 |
定型文 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「どうぞよろしくお願いします」→「とうし」 |
定型文 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「どうぞよろしくお願いいたします」→「とうい」 |
定型文 | 先頭2文字+語尾変化 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「~いただけますか?」→「いたすか」 |
定型文 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「~いただけますでしょうか?」→「いたすて」 |
定型文 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「~いただけませんか?」→「いたせか」 |
定型文 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「~いただけませんでしょうか?」→「いたせて」 |
表中の、
「゛(濁音)」や、「゜(半濁音)」、「ゃゅょ(拗音)」、
「っ(促音)」、「ー(長音)」
の「○」や「×」は、短縮したよみを登録するときに、
それらを含めるかを表しています。
「゛」が○なら、
「行」「動」は、「こ」「と」ではなくて、「こ」「ど」
「゜」が×なら、
「パラリンピック」は、「はぴ」でなくて、「はひ」
に短縮して単語登録する、という感じです。
また、さらなるタイプ数削減のため、
「ゃゅょ(拗音)」から「y」を省略しています。
「選」「挙(kyo)」→「せ」「こ(ko)」
という感じです。
また、私はかな入力派なので、
「゜」の1タイプを減らしたいため、
2字熟語だけ、別ルールを設けています。
(「゛」も省略したかったのですが、
行動→高等のように、別の単語になるケースが
多くて断念)
短縮ルール(かな入力版)
短縮ルール | 「゛」 | 「゜」 | 「ゃゅょ」 | 「っ」 | 「ー」 | 例 | |
2字熟語 | 各漢字の頭文字 | ○ | × | y省略 | 「つ」にする | × | 「確」「認」→「か」「に」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「目」「的」→「も」「て」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「行」「動」→「こ」「ど」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「安」「全」→「あ」「ぜ」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「憲」「法」→「け」「ほ」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「達」「成」→「たつ」「せ」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「圧」「迫」→「あつ」「は」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「選」「挙(kyo)」→「せ」「こ(ko)」 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 「恐(kyo)」「怖」→「こ(ko)」「ふ」 |
4. さらなるメリット
単語登録によるタイプ数削減で、
時短ができるわけですが、
さらなるメリットがあります。
ホームポジションから遠くて、
打ちにくいキーのタイプを減らせるんです。
具体的には、「y」「ー」あたりです。
ご紹介しているルールでは、
「y省略」や、長音省略をします。
どんなにうちづらいキーも、
そもそも打たなければ、
絶対にタイプミスは発生しないというメリットもついてきます。
仮にタイプミスが発生してしまったときは、
もっと遠いBackSpaceキーを打つことになるんだから
この効果は絶大です。
5. ルールをきめることが大事
ということで、ざっくりいうと「頭文字」を短縮したよみとして、
単語登録をするというルールなわけですが、
「゛」や「ゃゅょ」などを頭文字にふくめるか?
といった細かいルールきめが必要な理由を、
少しだけ補足します。
つまるところ、それらは良く登場するから、です。
ナラコード を開発された奈良總一郎さんによると、
理論的根拠:意外な事実9
日本語の熟語の発音の85%は「きょう」「とう」「さん」等の僅か51種類の音節で占められる。
朝、毎、読、日経各紙の社説、記事、代表的オピニオンリーダー20氏の論文約10万語をコンピューターで分析した結果、最多頻度の音節は「さん」(6.54%)以下「とう」(5.61%)「ぎょう」(4.67%)「こう」(3.27%)「さい」(2.80%)と続き、51種類で85%、88種類で95%を占める。
意外なことに、全音節のうち20.5%は「拗音」であった。
という特徴が熟語にはあるそうです。
わたしも日々のメールを読み返して、
日々単語登録を追加していっていますが、
実感に近いです。
やや極端な例かもしれないですが、
濁音、拗音を区別しないでひらがなにすると
上昇、少々、症状、上場、、、、、
この辺全部、「しようしよう」なんですよね。
なので、これらも区別できるように、
2字熟語では、濁音や拗音も考慮した短縮ルールとしています。
ただし、なにを、どういう短縮名で登録するのか
ルールをきめておくことが大事なので、
ルールそのものは、自分の使う分野や、
語彙数に合わせて、自由に調整していけばよいと思います。
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